ツマグロ飼育、総決算
残念ながら、今年のツマグロヒョウモンチョウの飼育は、不本意な結果に終わりそう。
小さい方のプランターの方から次々と蛹化して、8月初旬には7匹が蛹に。
ところが一番手が羽化に失敗。
羽の片方だけが、周囲の葉っぱに邪魔されたのか伸びきらずに丸まったまま。
こういうのって、人の手で何とかしてやろうと思っても、どうにもならないんだよね。せめて羽化の最中に気付けばよかったんだけど、あいつらはなぜか明け方に羽化を始めるから、こっちは夜中の夢なのだ。
可哀想だけど外では生きていけないだろうから面倒をみるしかないかと、エサや飼育用品を買って帰ってきたら、不自由な体でどう動いたのか行方不明になっていた。(数日後死体を発見)
自然界でもよくあることらしい。
確かに大変身だもんね。トンボや甲虫でも「蛹化失敗」「羽化失敗」というのは珍しくないみたいで、昆虫も大変なんだなぁと同情した。
その後は続けて順調に羽化。
朝、起きたらとんでもないところにとまってたりするので、動くのにも気を使った。
ところが、大きい方のプランターで羽化した二匹の様子がおかしい。
1匹は見た目は何ともないのに、なぜか飛べない。
もう1匹は羽化直後は普通だったけど、右の羽が異様にもろくて、ちょっと羽ばたいただけでポロポロと壊れてしまって結局片羽だけに。
用意しておいた飼育ケースがムダにならずにすんだわけだけど、なんか複雑な気分。
五体満足なのに飛べなかった方は、飼育後5日で死亡。
片羽の方は20日近く生きたから、成虫としての寿命は全うしたかも。
でも最後の方は見るからにボロボロで、息を引き取るときは幼虫の思い出が残る場所がいいかなと思って、プランターに戻してやった。
たとえ羽化直後に鳥に食われたとしても、蝶として生まれてきた限りは大空を羽ばたきたかっただろうなぁ。
最後に蛹化した二匹に至っては、羽化しないまま死んでしまった。
← 黒っぽい2つがそれ
室内に入れた12匹の結果をまとめると、
羽化失敗3匹、蛹のまま死亡が2匹、無事に成虫になれたのが7匹。
外のベランダで自然にまかせた幼虫は、一回目の脱皮をする前に、1匹残らずいなくなってしまった。
本当に、その生存率の低さには唖然としてしまう。
最近では、外でひらひらと飛んでる蝶やトンボを見ると奇跡を目にした気分になって、拍手してやりたくなる。
さあて、来年はどうしよう。
実は、飛べなかった奴と羽がもろかった奴に関しては、ニオイスミレに農薬が残留していたのが原因ではないかと疑っているのだ。
パンジーやビオラは夏までもたないから、用意するのはニオイスミレの方がいいんだよね。
来年は苗ではなく、種から完全無農薬ニオイスミレを育ててやろうかな。